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TEL 0959-76-3636
住所 五島市木場町240-1
メール info@travel-q.com
HP travel-q.com
駐車場 あり

五島ではたらく若者応援 fullyGOTO2021夏号 表紙の顔

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fullyGOTO2021年夏号 表紙の顔 佐々木 雄大さん

 今回、夏号の表紙を飾ってくれたのは、上五島在住の佐々木 雄大(ささき ゆうだい)さん。 気さくで明るく、話し上手な彼は、埼玉県出身の 26 歳。現在、新上五島町有川郷のキャンプ施設「有川青少年旅行村」にオープンしたカフェ「Re-harmo Cafe」の運営や、キャンプ場の予約管理業務を行っています。東京でやっていた飲食業のコンサルやマネジメントの経験から得た経営スキルを活かし、カフェメニューの考案から、調理、接客、野菜作りまでマルチにこなす多彩な彼に、移住した経緯や、人生観などをお聞きしました。

縁が繋いだここでの生活

東京で、飲食業のコンサルタントや農業従事者の支援をフリーランスで行っていた佐々木さんは、2018年月、旅行で上五島を初めて訪問。漁業体験や郷土料理にふれ、この島に魅せられたと言います。
 その約1年後、以前から親交のあった合同会社snufkiins(東京)の代表が、新上五島町有川郷のキャンプ施設「有川青少年旅行村」の指定管理者になることが決まり、「Re-harmo」と名を変え運営を開始。佐々木さんはそのプロジェクトメンバーとして抜擢されます。すっかり上五島ファンになっていた佐々木さんは快く引き受け、2019年12月、新上五島町へ移住。プロジェクトの核となる「Re-harmo Cafe」オープンに向け、他のスタッフとともに準備を開始します。
令和2年4月4日、晴れてオープンしました。

26年の人生で見つけた価値観

 これまでの道のりや、人生観を聞いてみました。佐々木さんは埼玉県出身。ご両親と、2歳年上のお姉さんとの4人家族。お父様の仕事の関係で、4歳から8歳までフィリピンでの海外生活を送ります。
 その後日本へ帰国しますが、人格形成の重要な時期を海外で過ごした彼は、周囲とのギャップを感じる事が多く、日本の小学校に馴染む事ができなかったそう。
 その一方で、中学や高校では海外生活で培われたコミュニケーション能力や、好奇心、世界感といったものが逆に活かされ、必然的に人前に出たり、大勢の前で話す機会が増えるなど、知らず知らずに経験が積まれ、今では人前で緊張することがなくなったと言います。大学卒業後はそのまま独立。フリーランスでマネジメントやイベント企画、広告系プロモーションなどを手掛けていましたが、全てが順調だったわけではなく、辛い時期もあったと言います。「20代前半は、思い通りに行かず悩むことも多かったですね。」と当時を振り返ります。しかし彼は、どんな経験も、自分を形成する大事なコンテンツと捉え、前を向きます。「それまで、うまくいかないことを人や環境のせいにしていました。自分の意思で選択すれば、うまく行かなくても、自分で全責任を持つことができます。結局、それが一番幸せになれる生き方ではないかと今は思っています。自分が幸せでなければ人も幸せにできないですからね。」と笑顔で話す彼。

プロデューサーは自分自身

そんな佐々木さんには、カフェの運営の傍ら、ライフワークの1つとして取り組んでいることがあります。それは「地域の日常を撮る」こと。作り手を主役にした、ドキュメンタリー動画を、時間を見つけてはこつこつと撮りためています。「今撮っているのは昔ながらのかんころ餅作りや、畜産業者の日常などで、観光で訪れただけでは見る事ができない、住んでいるからこそ見れる、地域のコアな部分を、インターネット等で紹介しながら残していきたいと思っています。」そして3つあるという『20代のうちにしたいこと』を教えてくれました。1つは日本横断、そして世界一周、もう1つは海外で働くこと。そしてその全てに共通するキーワードは『食』。「幼い頃から興味のあった分野で、これまでの活動や仕事は全て『食』がベースになっています。今後も色んな場所に住み、多くの人に会い、食を通じた自分の活動をライフワークとして世界に発信し続けたい。今は自分で自分を売っていく時代。自分のプロデューサーは自分自身自分だと思っています。」

プロとしてのこだわり

佐々木さんたちの洗練された感性で、生まれ変わった「Re-harmo」。そこで出される週替わりのワンプレートランチやカレー等のレシピは、全て佐々木さんが考案。なんとスイーツまでも手掛けます。中でも月替わりのタルトは人気があり、午前中で完売してしまうこともある程。
 また、コーヒー豆にもこだわっていて、焙煎、管理が行き届いたスペシャリティコーヒーを取り寄せ、丁寧なハンドドリップで提供しています。また、素材となる野菜も栽培していて、畑を借り、スタッフで管理をしているというから驚きです。
 取材当日、定休日にも関わらず招いてくれたカフェでいただいた、ハンドドリップのコーヒーと、お手製のオートミールクッキーのなんと美味しかったこと。また訪れたい場所の一つになりました。
 移住者が続々と増えている五島ですが、様々な感性や価値観を持つ彼のような若者たちが、島に新しい風を吹き込み、島の人々と一緒に楽しい日常を作っていく。
 明日も分からない時代だからこそ、そんな『今』を楽しむことの大切さを教えてもらったような気がしました。

Re-harmo Cafe
住所:〒 857-4211
長崎県南松浦郡新上五島町有川郷 2473
有川青少年旅行村管理棟内旧食堂
電話:0959-42-5557
営業時間は午前10時~午後8時(季節により変動)

佐々木雄大さんが制作しているYOUTUBEチャンネル「旅声チャンネル

【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOTO2021夏号

第27回 五島で輝いている人

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金沢鮮魚 代表 金澤竜司さん

魚の旬は年に2回
 魚はどの種でも、年に二度の旬が。「一度目は栄養を身体にため込む産卵前、そして、二度目は産卵の数か月後。
再び栄養を取り身体を戻すため身がしっかりとします。魚種により産卵時期は違うので、旬の時期も異なります。五島近海でも、春夏秋冬それぞれに旬のおいしい魚がたくさんあります。」

「おいしい」という有難みを余すことなく
 そんなおいしい魚を獲る一次産業は、自然の営みがあってこその産業。また、仲買の仕事もまた、海の恵を受ける仕事です。だからこそ、五島という地の利が生きたおいしい魚を、無駄なく、余すことなく私たちが頂けるよう、こだわっているのが「金沢仕立て」。まるのままの発送はもちろんですが、金沢仕立てを施した魚は、「血抜き」「神経締め」に加え1日手当を行い真空包装で届けられます。驚くのはその持ちの長さ。一般的な鮮魚より1~2週間長持ちさせることができるそう。「最初の手入れ一つで、長くおいしく頂けるので、食材ロスにも繋がります。また、さばいた後の頭や内臓などもたい肥作りに活用。なるべく自然の循環から離れない取り組みをしているのが金沢鮮魚の特徴です。」

海の豊かさを守る取組
海の豊かさを肌で感じて育ち、生業としても享受している金澤さん。長年海を守る取り組みも注力しています。「五島の海は美しく、魚の聖地とよばれるものの、年々その生態系が変化している事は明らか。実際に、植食魚によって海藻類が減り、卵の産卵場所が無くなり、魚自体が減っています。また、プラスチックごみからなるマイクロプラスチック(※1)の影響も大きく、以前はあまり見る事のなかった腫瘍を、魚の内臓に見つける事が増えました。」 そんな状況を改善しようと、駆除対象となり、捕っても廃棄されるイスズミ、アイゴ、ガンガゼなどの植食性魚を使った魚醤の製造販売、発泡スチロールが主流の配送の箱を撥水加工の段ボール箱への変更と、一歩ずつ取り組んでいます。

※ 1マイクロプラスチック:直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックのこと。プラスチックはいつまでたっても自然分解されずに細かな片として残り、海中のごみとなります。

海にやさしい漁法、海にやさしい消費
 魚の値段の下落も問題の一つ。未利用漁が活用されることで、漁師さんたちの収入増加も期待できます。また、一本釣りや定置網といった海にやさしい漁法を維持することも重要です。そして、食べ手となる私たちが、そういった魚や商品を選ぶことで海にやさしい消費に繋がります。金沢さんはその間に立つ立場であるからこそ、この二者を繋ぎ、人も海も豊かな循環が途切れないよう次の一手を考えます。
 近年提唱されたSDGs(持続可能な開発目標)の中には、「海の豊かさを守ろう」という目標も。こういった世界の流れも後押しになっています。
 「金沢鮮魚と付き合えば、世界がちょっと良くなる、そう思って応援していただければこれほどうれしいことはありません。」移動が少し辛くなった昨今、島外のご親戚、ご友人に、金沢鮮魚のお魚で五島の海の恵みを贈りませんか?

金沢鮮魚
TEL:0959-86-0716
住所:〒853-0214 長崎県五島市富江町土取1237

金沢鮮魚公式LINE

【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOTO2021夏号

五島でがんばる団体応援 五島人

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「五島人」ってどんな団体?

地元紹介やイベントの企画・実施を通して少しでも楽しい島になればと、メンバー5 名でスタートした団体です。また他のイベントや取り組みについても気になったことは取材し、その様子も動画配信しております。

主な活動内容は?

継続イベント【五島人のクリーンイベント】を今年 3 月からスタートしました。初回は新上五島町、第二回目は五島市で実施。今後は月一回ペースで五島全体を対象にクリーン活動を行う予定です。単発イベントとしてはインスタ映え勝負、地域支援センターの婚活支援班と行った婚活イベント「星空さんぽ」、「五島楽釣上五島協議会」協力のもと釣り文化振興モデル港を宣伝 ( 新上五島町長、岩永名人、「YouTuber 釣りします。」とのコラボ ) なども実施して動画にしております。
 また昨年ではコロナ禍に負けない為に有志のグループが行った上五島エール飯を取材したり、その他にも地元で頑張る方々の取り組みやイベントにも取材を行って動画に五島人の YouTube チャンネルにて発信しております。
 また、新たな取り組みも!!五島に釣り YouTuber 集結!?地元特産品が有名YouTuber とコラボ!?多くの名作に携わった画家と!?などなど多数計画中!YouTube・SNS で随時お知らせします!

メンバー募集してます

五島人では、一緒に活動していただけるメンバーを募集しています。
[入会条件]五島が大好きであれば年齢不問

五島人のYOUTUBEはこちら

【掲載先】fullyGOTO2021夏号

路線バスの旅 後編⑩

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樫ノ浦ー観音平ー福江港

漁港の一番奥にある「廻り場(まわりば)」というバス停でUターン。

すぐに来た道を戻ります。浦頭教会堂の前から県道162号線に再度合流し右折。一旦県道を離れ、奥浦小中学校前の細い道路に入ります。過去のしま旅(2020年8月)で紹介した「栄林寺」や「ねこたまshop&cafe」の前を通り、再び県道へ合流したら、静かな奥浦湾沿いを走り抜けて行きます。
 久賀行きのフェリー乗り場や堂崎天主堂入り口を横目に進み、真っ赤な戸岐大橋を渡ったら小さな漁港、戸岐集落へ。

エメラルドグリーンの海がとても綺麗。Uターンしたら県道に戻り更に奥地へ。

静かな入江を見ながら進み、右手奥の宮原教会堂を一瞬眺め、こんなとこにバス停が?というくらい細い坂を少し登ったら、終点「観音平(かんのんびら)」があります。

 このまま山道を奥に進み、峠を越えたら半泊集落に行けますよ。機会があれば是非行ってみて欲しい、癒される場所です。バスは山肌ギリギリに停車し、少し待機したら13時11分に発車。来た道を通り、13時50分、福江港へ到着です。
 着陸体勢の飛行機がちょうど見れる時間かも。プロペラ機のブオーンという音が聞こえたら、上空を見上げてみてください。

 時刻は昼過ぎ。早起きしたのでもうひと遊びできますね。海に囲まれた福江島のバスは、海沿いや入江を縫うように走る路線が多く、内陸も手つかずの自然が溢れているので、癒しバス旅絶対おすすめですよ。

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

路線バスの旅 後編⑨

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福江港ー樫ノ浦

次に向かうは奥浦方面。一番早い便でも1時間後なので、福江ターミナルでちょっと休憩。港内で昼食をとってもいいですし、今のうちにお土産品を決めておくのもいいですね。インフォメーションセンターにはレアな観光スタンプが置いてあるので、旅の記念にいかがでしょうか。過去のしま旅(2019年9月)で福江港も紹介しているのでチェックしてみて下さいね。

 12時20分くらいになったらバスの乗り場に向かいます。やって来た樫ノ浦(かしのうら)行きのバスに乗り込み、12時30分に出発です。今回は右側席に座るのがおすすめ。文化会館の前から商店街に入り、新栄通りから県道162号線へ。福江中学校辺りを過ぎると民家が少なくなりどんどん山側の道へ入ります。

 その昔、大村から潜伏キリシタンが上陸したと言われる「六方(むかた)」を通り、奥浦地区へ。浦頭教会堂の入り口からさらに細い山道に入り、しばらく行くと視界がひらけ奥浦湾が目の前に。

マグロの養殖イカダとその奥の対岸には堂崎教会堂が小さく見えます。

湾沿いに更に奥へ進むと、県の天然記念物「樫ノ浦アコウ」がある小さな港町、樫ノ浦に12時48分、到着です。

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

路線バスの旅 後編⑧

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富江ー大浜ー福江港

11時ちょうどに出発する、待機していた福江行きのバスに乗り込みます。今回は、右側座席に座るのがおすすめ。
 国道384号線に出たら、途中までは来た道を戻り左折。富江漁港と大海原を右手に見ながら、県道49号線を福江方向へ進みます。海の向こうには福江島のシンボル「鬼岳」。富江側から海越しに見る鬼岳もまた格好いいです。

 グランピング施設や人気のパン屋さんがある田尾を通り抜け、福江島で一番長い、902mもある増田トンネルを抜けたら「香珠子(こうじゅし)」、「大浜(おおはま)」と美しい砂浜のあるエリアを進みます。

 左手には合宿免許で人気の五島自動車学校。右手の砂浜の先には、バスの乗車地だった富江の町が見えます。ここから内陸部に路線を変え、市街地方面に向かいます。


 バス旅前編(2020年11月)でも通った野々切町、本山、大円寺と進み、三尾野でいったん国道に合流。

再び県道49号線に入り、商店街を抜けて11時30分、福江港に到着です。

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

路線バスの旅 後編⑦

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富江散歩

富江バス停にはレトロな待合所があり、トイレも完備。福江行きのバスが出るまで30分ほどあるので、ひと休みしたら近場を散策。

時間的に遠くへはいけませんが、すぐ近くに商店街があり、ケーキ屋さん、八百屋さん、肉屋さんなどが軒を連ねているので、ふらっと歩いてみるのも楽しいですよ。


 また、富江小学校のグラウンドにあるアコウの木も見ごたえがあります。高さ15m、幹周りが6mの迫力満点の木ですが、アコウ特有のおどろおどろしい感じが無く、遠目にみると大きいブロッコリーみたいで可愛い木です。

 小腹が空いていたら、肉屋さんで売っている揚げたてコロッケを食べながら、アコウの木陰で一息つくのもいいかもしれません。

富江の見どころスポットは、過去のしま旅記事でもをたくさん紹介してるのでぜひチェックしてみて下さいね。

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

路線バスの旅 後編⑥

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向小浦ー二本楠ー富江

9時1分、「向小浦」バス停始発に乗車。「二本楠」までは来た時と全く同じ道を戻りますが、方向が逆なので、また違った景色や見逃した箇所をゆっくり眺めることができます。

市街地に向かう上りの便なので、乗客もポツポツと増え始めます。
 始発からぴったり 1 時間、10時1分に「二本楠」バス停に到着です。運転さんに別れを告げ、ここで待ってくれている、富江行きのバスに乗り換えます。

 10時3分に発車したバスは県道31号線を少し戻り、「三叉路(さんさろ)」バス停から細い山道へ入ります。

車がやっとすれ違える程の道幅の峠は、かなりの運転技術が必要ですが、前半は上り、後半は下りの坂道を縦横無尽に操るハンドルさばきは見ものです。

時々ちらりと海や平地が見えますが木々が深いので、ここは山の景色をしっかり楽しみましょう。
 下りきった先の目の前には海。三叉路を右折したら海沿いの平坦な道を進み、富江の町に入ります。

交差点で国道384号線を少し進み、狭い路地に入り富江支所前を通過したら、10時27分、終点富江に到着です。

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび

路線バスの旅 後編⑤

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向小浦(島山島)

小浦」バス停を出発したら玉之浦大橋を渡り島山島へ。8時46分、終点「向小浦(むこうこうら)」到着です。

五島列島の大小150余りある島の中で10番目に大きいとされる島山島ですが、ほとんど開拓されておらず、向小浦にしか集落はありません。

目の前の対岸には小浦集落が見えていますが、平成6年に橋がかかるまでは船でしか渡れませんでした。

人口は最新の情報で17名ですが、人口より遥かに多い700頭もの野生の九州鹿が生息していると言われています。バス停から歩いていける向小浦園地では、運がよければ鹿の姿を見ることができるかもしれません。

 バスは15分ほど停車するので、一旦降りて海辺で一休み。漁船の並ぶ静かな漁港にはトンビの声だけが響き、透明度の高い海水に鮮明に見える、ゆらゆらと泳ぐ魚。朝の澄んだ空気と心地よい潮風に、心も体も癒されます。

【取材・執筆】fumoto
【掲載先】五島の島たび