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五島ではたらく若者応援 fullyGOTO2020夏号 表紙の顔

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fullyGOTO 2020年 夏号 

表紙の顔 田本 雅史さん

今回、夏号の表紙を飾ってくれたのは、田本雅史さん26歳。

出身は新上五島町、有川地区。高校時代に上五島を離れ福岡県で約10年生活。今年の2月に地元へUターンし、自分にできる仕事を試行錯誤していたところ、家族の意思を受け継ぎ、起業することを決意。現在は久しぶりの五島での時間を満喫しているとのこと。はにかむ笑顔で、新事業への夢を語ってくれました。

  • Uターンのきっかけ

家族が培ってきたものを大切にしたいと語る田本さん。上五島へ戻る大きなきっかけとなったのは、父親の意思を受け継ぐ決意があったからだそう。

「10年以上前になりますが、建設業を営んでいた父親が他界しました。

父が残した会社を違う形で引き継げないかと考え、大学時代に経験のあった農業を活かしたいと思いました。

父親は五島の島おこしのため、五島灘という酒造会社も経営を始め、建設会社と両方を経営していました。そこで芋焼酎の原材料であるさつまいも作りはもちろん、お土産品等も開発する、農業の会社を起業しました。」

  • 起業とこれから

Uターンしてすぐに代表取締役という、何ともパワフルな田本さんの行動ですが、そこには強い意志と、しっかりとしたこれからのビジョンがありました。

「Uターンすると決めても、今の五島はあまり仕事がなく、戻るなら自分で何かやった方がいい、という想いはありました。大学時代のプログラムで、農業の体験に取り組んだことがあり、地域の農家さんを訪ねて打ち込んだ時期がありました。大変でしたが、とにかく農業が楽しいなと思ったんです。

そこで父が創り、現在は兄が専務をしている五島灘の存在もあったので、さつまいも等の野菜を栽培する会社を立ち上げようと思いました。

現在はさつまいもの栽培を中心に行なっていますが、今後はそれを生かしたお土産品の開発もしていきたいと思っています。

五島特産のかんころもちだけでなく、もっと他のお菓子やスイーツをたくさんの人に届けていきたいと思っています。また自分が五島に帰ってきて、いろいろな飲食店がオープンしていました。

農家にしかできないカフェなんかも、ゆくゆくは経営してみたいと思っています。」

  • 五島での生活

実に10年ぶりに五島での生活となった田本さんですが、島でのライフスタイル、プライベートを含めやってみたいことについてお聞きしました。

「帰ってきて2ヶ月ですけど、生活がとても規則正しくなりますね。(笑)基本的には午前9時にはさつまいもの畝を立てる作業に入っていますね。都会と比べてやはり時間がゆっくり流れますし、自然が綺麗で、身近な人がたくさんいて安心できます。

休みの日は甥っ子を連れて魚釣りによく行っています。

アジ、イカ、青物も狙っていますけど、ポイントがまだ全然わからないのでこれから広げていきたいですね。あと今は難しいかもしれないですが、映画の脚本家が夢でした。

もし今後余裕が出てきたらその夢にもチャレンジしてもいいのかなとも思っています。」

  • 若い力で五島を盛り上げたい

「自分は26歳ですが、同じ仕事場に、五島に移住してきた同い年の仲間がいます。やはり五島にはない発想をたくさん持っているし、刺激を受けます。これから島の未来を創るためにはやはり若者の力は必須だと思うので、同年代とはもちろん、観光客やIターン者とたくさん交わり、一緒になって島を元気にする取り組みにチャレンジしていきたいと思っています。」

もの静かな印象ですが、しっかりと島の未来を考え、そして家族から受け継いできたものを守っていきたいという強い意志をインタビューで伝えてくださった田本さん。楽しいと感じたものには没頭し、そこから派生させるアイディアの多さはここでは書ききれないほどの楽しみが詰まっています。

始まったばかりのプロジェクトですが、きっといつか島の未来を照らすこととなると思います。

fullyGOTO2020夏号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

 

わくわく乗船券・五島市・星空キャンプファイアー

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長崎県五島市に初めて誕生したグランピング施設「ゼロ星ホテル NANGORA HILLS」近年、全国的に注目を集めているグランピング。

 グラマラス(魅力的な)とキャンプの組み合わさった造語で、手軽に優雅なアウトドアが楽しめるのが特徴です。そして五島の魅力は美しい大自然。まさに五島ならではの大自然に囲まれた素晴らしいロケーションが、この施設の特長です。

豊富なマリンアクティビティが楽しめるプライベートビーチも保有。また、全国初となる森を滑走する自動巻上げジップラインに、ドローンを活用した飲食提供など、他に類を見ない魅力満載の宿泊施設になっています。そして、アウトドアといえど、お風呂は豪華。無人島群を目前に海を眺めながら入浴できる展望露天風呂もあるんです。そんなNANGORA HILLSで今回体験したのは、満天の星空を眺めながらのGBQ(グランベキュー)も出来るキャンプファイヤー体験。

 通常は宿泊されたお客様のみ体験が可能なサービスなのですが、「わくわく乗船券」でも特別に体験可能になったと言うことで、早速体験してきました。

まず最初にGBQ(グランベキュー)の準備から!必要な道具や食器類、調味料等は全て準備されているので、事前に案内された島内お薦めのスーパーで五島牛や五島豚、新鮮な野菜や魚と好きな酒類を購入してくるだけでOKです。食材は豪快に、リゾートホテルでも使用される海外製の大型ガスグリルで調理します。移り変わる空の色と、静かな情景を楽しみながら島の恵みに舌鼓。しだいに夕日が沈み、夜の帳が下りるとそこには満天の星空が!

空高く舞い上がる火の粉と飽きることのない炎と、星空を眺めながら、心を休めるひととき。屋外に設置されたナイトシアターの上映がエンディングを向かえキャンプファイヤー体験終了です。

 都会の喧騒から離れて、五島ならではの非日常体験を存分に味わうことが出来きました。皆様も是非この機会に体験してみてください!

■集合場所:NANGORA HILLS(五島市平蔵町454-2)■開催期間:4月~11月 ■所要時間:180分

■営業時間:9:00~22:00 ■催行人数:4人~ ■申込期限:3日前 ■料金:大人 3,000円/小人 2,500円

■申込先:合同会社ファイブピークス  ℡080-8950-9910

fullyGOTO2020夏号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

長崎しま旅わくわく乗船券

わくわく乗船券・五島市・グラスボート竹の子島周遊コース

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五島の海の魅力といえば、透明度!そんな透き通る海を満喫できる体験が、福江島グラスボート「シーガル」の竹の子島周遊コースです。

 集合時間までに福江港に到着したら、受付を済ませ桟橋へ。

 可愛いイラストが書いてある、黄色の船がシーガルです。船内は、船底側面が窓になっていて、船に乗ったまま海の中を観察できます。

この体験で向かうのは、福江港の東北部約3㎞に散在する竹の子島・包丁島・屋根尾島の無人島。

この島周辺は、昭和47年10月に西海国立公園・海中公園にも指定されているんです。

 一帯は、透明度が非常に高く、まさに自然の水族館。目の前には、海の生き物たちの様子が広がります。

 大きなテーブルサンゴや段々畑をイメージさせるエダミドリイシが鮮やかな海の花々を咲かせ、そばにはクマノミや青いソラスズメダイ等、美しい色合いの熱帯魚達。普段見ることのない海の中の光景に、周遊時間はあっという間にすぎました。

濡れることなく、海中散歩を堪能でき、島の中心部である福江港発着なので、船までの残り時間や、食事の前後など旅程への組み込みもしやすいのでオススメです!半潜水式グラスボートで一面ガラス張りの船底から「サンゴの庭園」とも言われる貴重な景色が楽しめるグラスボートシーガルの「竹の子島周遊コース」。ぜひ一度ご体験ください!

■集合場所:福江港 1号桟橋 ■所要時間:45分 ■出航時間:①7/20〜8/31 平日10:10、14:00、15:00/土日10:10、11:10、14:00、15:00 予約不要。ただし、天候による欠航、貸切便がありますので、事前にお問い合わせください ②7/20〜8/31以外の日程(1/1〜1/3は休業)は要予約 ■料金: ①大人:2,300円/小人:1,150円 ②大人5名以上の場合〔大人:2,300円/小人:1,150円〕(大人4名まで10,000円) ■連絡先:℡0959-73-0003

fullyGOTO2020夏号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

長崎しま旅わくわく乗船券

五島でがんばる団体応援 福江商工会議所青年部

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通称:YEG  Young Entrepreneurs Group

「福江商工会議所青年部」ってどんな団体?

福江YEGは、昭和58年に福江商工会議所会員の若手有志によって発足し、これまで相互研鑽の為の勉強会、地元での地域イベントの企画開催や、ボランティア活動への参加等を通じて地元の経済発展の為に力を合わせ活動してきました。令和2年2月現在、総勢60名(23歳~45歳)の様々な業種のメンバーが集い、地元の抱える様々な問題にも正面から向き合いながら、自分たちの愛する地域をより良くしていけるよう頑張っています。

商工会議所青年部(通称YEG・若き起業家集団(Young Entrepreneurs Group)は、次代の地域経済を担う若手経営者・後継者の相互研鑽の場として、また、青年経済人として資質の向上と会員相互の交流を通じて、企業の発展と豊かな地域経済社会を築くことを目的として活動しています。

現在、商工会議所青年部は、全国463商工会議所のうち418か所に設置され、その会員数は34,000人を超え(令和元年5月現在)大きく成長してきました。

主な活動内容は?

ゴミゼロ大作戦

20年以上続く福江YEGの伝統事業です。福江川の中へ入り、漂流ゴミや投棄されたゴミを回収する清掃活動としてスタートし、地元の各種団体や行政、小学生にも活動に参加してもらい、環境学習と、河川の水質改善への取り組みを一緒に行っています。

レトロ冒険隊

福江の歴史文化に関するクイズを解きながら街を歩き、日頃気付かない郷土の素晴らしさを発見してもらい、郷土を愛する心を育む目的で開催しています。

毎回企画が変わりますが、今年度は小学生を対象に、散策に加え伝統工芸品であるバラモン凧の絵付け体験、五島うどんの製造過程の学習もしてもらい、好評を得ました。

お仕事体験隊

福江YEGメンバーの様々な職業スキルを活かし、警察署や消防署等、公共機関の協力も得ながら、地元の子どもたちに様々な職業を体験してもらい、当日稼いだ仮想通貨で食事などを買ってもらうというイベントです。五島の未来を担う子供たちに様々な仕事や地元の企業を紹介することにより、地元への愛着と誇りを持ってもらい、将来地元へ戻って働きたいと思ってもらえるように取り組んでいます。

メンバー募集してます

福江YEGでは、一緒に活動していただけるメンバーを募集しています。

入会条件:福江商工会議所会員事業所の経営者または経営者が認める方のうち20歳以上45歳

以下の方。詳細は、事務局までお問い合わせ下さい(福江商工会議所 担当:平野)

連絡先:〒853-0005 五島市末広町84 TEL:0959-72-3108 FAX:0959-74-1588

WEB:http://www.fukue-yeg.com

fullyGOTO2020春号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

わくわく乗船券・小値賀町・サイクリングガイドツアー

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ランチ後、港に戻ったら、港ターミナルのおぢかアイランドツーリズム受付で、料金を支払いサイクリングガイドツアースタート!

今回は東側のコースに決定、早速海沿いの道を通りまずは牛の塔。鎌倉時代末期に、埋め立て工事を行った際に、労働力として多くの牛が働きました。その時犠牲となった牛を祀ったものです。麓には、お経が一文字ずつ刻まれた石が約6万弱埋まっているそう。

その後さらに東半島へ自転車を走らせ、赤浜海岸へ。

牛舎の脇を通り、坂を下ると真っ赤な海岸が目の前に現れました。赤の理由は火山による酸化鉄。小値賀が火山によりできた島であることを示しています。砂も砂利も真っ赤な浜は、晴れた日の青い海と、対岸の島々の緑に合わさり、写真映え間違いなし!

さらに進んで愛宕山園地へ。低めの山ですが、直前は坂道が続きます。でも電動自転車なら楽々。

立ち漕ぎすることなく、登れました。園地からは、島の南側が一望でき気分も爽快でした。

そして最後小値賀島の地ノ神嶋神社(ちのこうじまじんじゃ)へ。前方の湾に向かう形で立ち、対岸の野崎島に、沖ノ神嶋神社(おきのこうじまじんじゃ)が分祀されています。湾に近い鳥居は、他と違うつくりをしているので、是非注目してみてください。

さていよいよ港への帰路。有名な松林の道、姫の松原を通り戻ります。この通りには、小学校、中学校、高校が並んでいて、サイクリングガイドさんの少年時代の想い出話を聞きながら楽しく走り抜けました。ツアーは、基本的なルートがありますが、行ってみたい場所、見たいものなど、要望があればコースを一緒に考えてくださるので、是非ご相談ください!

■集合場所:小値賀港フェリーターミナル内 ■営業時間:①9:00~  ②14:00~ ■所要時間:2時間30分~3時間

■催行人数:2人~ ■申込期限:一週間前 ■お申込み先:おぢかアイランドツーリズム協会  ℡0959-56-2646

体験取材ライター:藤田 佳子

fullyGOTO2020春号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

長崎しま旅わくわく乗船券

 

わくわく乗船券・小値賀町・落花生とうふづくり&ランチ

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福江島からフェリー太古で約3時間、13時に小値賀に到着です。

港についたら、予約していたタクシーで古民家レストラン敬承藤松へ。

港から約3kmの距離なので、お天気が良い日などはレンタルサイクルでサイクリングも気持ちが良さそうです。到着したら、料金をおぢかアイランドツーリズム窓口で支払い、体験からスタートです。

まずはヘアキャップとエプロンをつけて、手を洗うところから。

材料は計った状態で準備されているので、早速お水に吉野葛を混ぜるところからスタート。よく混ぜたら、一度濾して、火にかけます。

ここでもゆっくりと混ぜながら、次第に固まってくる感触があるので少し弱火に。

ふつふつとしてきたら火からおろして塩、砂糖、ピーナッツペーストを投入し、よくすり混ぜます。

セットのランチでも、ここで作った落花生豆腐をいただくので、味付けは甘すぎない分量。混ぜるごとに落花生の香りが厨房中に広がり、お腹がすいてきます。

再び火にかけて、しっかり混ぜ、最後は氷水で冷やしながら人肌の温度まで混ぜ冷ませば完成!

ランチの小鉢と、お土産用のカップ6つに取り分け、ゆで落花生をトッピングして体験は終了です。

そのあとは、サザエと茹で落花生入りの釜飯ランチ。蓋を開けるとふわっといい香りが届き、思わず顔がほころびます。ゆで落花生とサザエの食感がよく、優しい味わいのご飯に、海苔のおみおつけ、自作の落花生豆腐で大満足の昼食でした。

最後は庭園案内。個人宅では珍しく、自宅に波止場を保持していた藤松邸の立派な庭園からは、海の向こうに世界遺産登録・野崎島の集落跡のある野崎島も望めます。

体験・食事・歴史と、とても充実の体験!ぜひ小値賀島へお越しの際はお試しください。

厨房が体験場所なので、ランチのお客様が帰られたあと、だいたい13時以降から体験予約可能です。船の時間や旅程に合わせて開始時間はおぢかアイランドツーリズムへ予約の際に、ご相談ください!

■集合場所:古民家レストラン藤松(長崎県北松浦郡小値賀町前方郷3694)※現地集合・現地解散 ■集合時間:13:00~ ※申込時に調整可 ■料金:大人(中学生以上)/4,000円、小人(小学3年生以上)/4,000円 ※大人・小人同一料金 ■体験時間:1時間30分

■催行人数:1名~ ■お申込み先:おぢかアイランドツーリズム協会  ℡0959-56-2646 ■申込期限:2日前まで(※イサキ棒寿司づくりの体験予約が先に入った場合は、休み) ■食事:あり ■申込先:NPO法人おぢかアイランドツーリズム協会 ℡0959-56-2646

体験取材ライター:藤田 佳子

fullyGOTO2020春号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

長崎しま旅わくわく乗船券

第22回 五島で輝いている人

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吉村酒店 Bar style店主

吉村 大亮さん

五島が大好きな店主が経営する和気あいあいと楽しめる空間。新上五島町中心街のひとつ、青方地区に、若者が集う夜の遊び場「Bar style」があります。

上五島で、働きたい

新上五島町青方地区出身の吉村さん。子どもの頃からご家族が経営されている酒屋さんの手伝いをしながら、なんとなく「自分でもお店をやってみたい」という気持ちがいつもあったそうです。

「高校卒業の時期に、両親から『一度は外(島外)に出なさい』と言われました。五島が好きだったこともあり地元での就職の意思がありましたが、それに従い福岡の専門学校に通いました。そこでは経理の勉強等をしながら、履歴書の欄に書ききれないくらいのビジネス関係の資格をたくさんとりましたね。先生からはそのまま福岡に残って就職も勧められましたが、就職は地元である上五島でしたい、という気持ちが強くあり、19歳のときに上五島に戻り、就職しました。」

上五島に「遊び場」を

専門学校を卒業し、上五島へ戻ってきた吉村さん。当初は郵便局などで仕事をしていましたが、ある転機と自らの想いが重なり、自分のお店をオープンすることとなりました。

「もともとお酒を飲むのが好きで、飲み歩くことがすごく好きなほうなんです。実は自分がお客さんとして、styleに通っていて。今は青方で自分が経営していますけど、元々は別の場所にこのstyleはあったんですよ。ある日オーナーさんから『お店やらない?』と声をかけていただいて、昔からそんな風に考えていたこともあって、やりますと返事をしました。開店に向けて準備をしていたんですけど、親にはお店をやることは黙っていました。でもある時、親の耳にも入ってしまって、『反対されると思って言わなかったのか』と。その通りだったんですけど、自分の意思は固く許しをもらって、晴れて自分の地元・青方という場所にオープンすることになりました。今のお店の場所は、昔は自分の父親世代の方たちがたくさん集まるお店でもありました。そのこともあって、この青方で若者が集まることができる場所をまた作りたいという想いも強かったですね。何よりもこの辺りは居酒屋はありますけど、2軒目として遊びに行けるお店が昔と比べると少ないんですよね。それなら自分で作ろう、と。遊び場を提供したい!という気持ちが強くありましたね。」

2月で丸3年!

2020年2月で、オープンから3年を迎える「Bar style」。ご自分のこだわりと、様々なお客さんとの関わりやエピソードをお聞きしました。

「上五島だと特に、2軒目のお店がスナックで~なんてなることが多いんですけど、そういう場所って人によっては意外と気を使うし、好きに飲めないなんてこともあると思うんですよね。ここでは自分の好きなように、そして時間も気にせずにお客さんに飲んで欲しい。そんなこだわりもあって、店内には時計を置いていません。閉店時間を1時にはしていますけど、お客さんがいる限りは、開けちゃうかもしれませんね。とにかく、気を使わず、安く、楽しく飲んでほしいんです!そんな想いが叶っているからか分からないんですけど、自分の家か!っていうくらいくつろいでくれるお客さんもいますね。(笑)」

「小さい頃から野球をやっていて、今は中学生の指導に携わっています。指導を始めて8年になるんですけど、気付けば教え子がもう、お酒を飲める歳になっているんですよね。その子たちはもう島を出ていることが多いんですけど、帰省の際に顔を見せに来てくれるんですよ。自分は野球を教えていただけだったのに、こんな風に今でも関わることができてうれしいですね。野球の他にもソフトボール、バレーボール、今盛り上がっているラグビーは10年やっています。ナイターバレーでは常連さんでチームを作って出場していますし、対戦相手チームにも常連さんがいることも珍しくないですね。」

これからのstyle

「お客さんの層としては自分よりも年下の年代が多いんですけど、今後も若者の遊び場として、若い子たちにどんどん集まって欲しいですね。あとこれからは、島外から来た人と島の人が交流する場にもなって欲しいです。そのためにも自分が色々な場所へ顔を出して、繋がりを広げる努力をしないといけないと思っています。近くにホテルができたこともあるし、観光客の方にも食事の後に寄っていただいて、上五島の夜をぜひ楽しいものにしてもらいたいですね。」

とにかくお客さんに楽しんでもらうことを一番に考え、お店を経営している吉村さん。お酒の種類も豊富で、リクエストがあればできる限りで作ってくれるそうです。

カラオケはもちろん、ダーツやビリヤードもあるので、来店された際にはお酒を飲みながらご自分のスタイルで楽しんでみてはいかがでしょうか?

fullyGOTO2020春号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

わくわく乗船券・新上五島町・新上五島町初!海上釣り堀体験

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釣りの聖地としても名高い五島列島ですが、初心者や道具を持っていない観光客のみなさんでも楽しめる、「海上釣り堀」が新上五島町奈摩郷にオープンしたということで取材に行ってきました!

釣り堀といえばどうしても、釣りができない場所に造られたものというイメージがありますが、新上五島町の釣り堀は本当に海の上にあり、むしろここ以外でも釣れるんじゃないかというロケーション。しかしこの釣り堀の中にいる魚種が驚き!クエ、アオハタ、アカハタ、アコウ、メジナ、ヒラス、マダイetc…。釣り好きではなくとも知っているような高級魚が目白押しなんです。

となれば、ぜひとも釣ってみたいですよね。ということで、初めて釣り竿を握る子もいる中、レッツトライ!釣りに初めて触れる子どもたちからすれば、「本当に釣れるのかなぁ・・・?」と不安な気持ちがあったでしょう。・・・ところがどうでしょう、次々に子どもたちの持つ釣り竿がしなっていきます!ドキドキしながらリールで巻き上げると、「うわぁ、デカイ!」と大物ゲット!初めて釣り上げるイキのいい高級魚にご満悦です。当然かもしれませんが、釣り堀って本当に釣れるんですね。五島だから?(笑)と思いつつもこちらの釣り堀での大漁をすぐに実感することができましたよ!

さて当然、釣ったら食べたくなりますよね。気になる魚のお持ち帰りは……?「お土産にお魚1匹!」OKとのことです!釣り上げた魚は基本的にはリリースとなりますが、購入することも可能だそう。またお土産用のお魚は釣り上げた時点で申告すれば、そのお魚をプレゼントしてくれます!先ほどのラインナップを見ただけでも迷うところですが、ぜひお目当ての魚を釣り上げられるまでチャレンジしていただきたいと思います!

釣りといえば準備が大変なイメージもありますが、こちらの釣り堀は観光客の皆さんにはうれしい、手ぶらで来ていただいてOK!釣り竿や仕掛けも料金のうちに含まれますので、ご安心ください。また野外施設となりますので、予定を立てて、特に天気予報のチェックを事前にしておくことをオススメします。

ご予約は、平日の2営業日前までとなっていますのでお忘れなくお願いします。

ちなみにこの釣り堀のある新上五島町奈摩郷は、果てしなく広がる「奈摩湾」を一望でき、山の緑と海の青のコントラストを楽しむのにうってつけの場所でもあります。上五島でも有数の観光スポット「矢堅目」も遠目に見えますし、釣りの前後には少し足を伸ばして真近で観光に行くのもいいと思いますよ♪ぜひ、釣りの聖地で大漁体験を!

■場所:長崎県南松浦郡新上五島町奈摩郷162-78 漁民センター前 ■料金:(1人1時間あたり)大人2500円 小人(小学生以下) 2000円 保険料 400円 ■時間:9:00~16:00 ■人数:1回に最大12人まで、最小催行人数:午前中で2人以上もしくは午後で2人以上の場合 ■予約:新上五島町観光物産協会 TEL:0959-42-0964(平日の2営業日前の17時まで)

■その他:詳しい情報はこちら http://jf-kamigotou.or.jp/publics/index/40/

fullyGOTO2020春号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

長崎しま旅わくわく乗船券

わくわく乗船券・新上五島町・お食事&うどん工場見学!

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五島うどんといえば、ココ!ますだ製麺さんで、うどん工場の見学&体験をしてきました!

今や五島内では多くの家庭でも食べられており、観光客の方へも知られてきている五島うどんですが、みなさんは五島うどんの製造工程をどれくらいご存知でしょうか?

工場へお邪魔して最初に目に入ったのは、作業員さんはもちろん、製麺の機械も忙しそうにフル稼動している光景でした。私が訪れた日は生うどんの製造日だったのですが、製造工程の始まりであるミキシング(うどんのねりあげ)を行なった時刻が午前3時15分だというから驚きです。

もちろんその時間に工場へ来ることは難しいかと思いますが、見学に来る予定を立てるなら午前中(9時頃)がオススメ。早朝から作業を始めることがほとんどのため、より多くの工程を見学することができます。手作業だけでなく道具や機械を駆使し、手慣れた様子で製造を進める作業員さんたちを見学しながら、製造のポイントやこだわりを工場長さんが説明してくださいました。

うどんといっても色々な種類がありますが、五島うどんならではの作業として、椿油を麺に塗る、という作業がありました。椿油も五島の特産品。美容にも健康にも良いとされていますが、五島うどんでは風味付けや麺同士が付着しないように椿油を塗り、製造しているそうです。

今回は製造の体験とし、麺棒にかけたうどんを伸ばす作業(こびき)をさせていただきました。二人で棒の端を持って、グイッと麺を伸ばしてみたのですが、麺のコシがすごい!茹でてからも伸びにくいのが特徴である五島うどんならではのコシ。普通だったら食べることでしか感じられないところでしょうが、それを自らの手で実感することができました。一度体験をしてから五島うどんを味わうのもまた違った感動があると思いますので、ぜひチャレンジをしてみてください!他にも麺の乾燥、切断、選別、袋詰めといった作業を見学させていただき、本当に「こうやって五島うどんが出来上がっていくんだな」という理解が深まりました。気になったことや質問に対しては工場長さんが全て丁寧に説明してくれますので、短い時間で五島うどんの知識をぎゅっと頭に入れることができましたし、何よりも五島うどんへの情熱がすごく伝わってきました。ますだ製麺で製造された五島うどん、美味しいに決まってます!さて、工場を見学した後は、直営店の「竹酔亭」でお食事ができます。メニューは五島うどん定番の地獄炊き!お味はもちろん・・・(笑)。

みなさんの舌でお確かめいただければと思います。

■場所:株式会社ますだ製麺新上五島町七目郷449番地1 ■料金:工場見学+お食事2,000円 工場見学とお土産1,500円

■時間:工場見学30分程度とお食事時間 ■予約:3日前まで ■受付人数:1人~10名程度

■連絡先:株式会社ますだ製麺(9:00~17:00)℡0959-42-0821

体験取材ライター:後濱 啓太

fullyGOTO2020春号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部

長崎しま旅わくわく乗船券

五島ではたらく若者応援 fullyGOTO2020春号 表紙の顔

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fullyGOTO 2020年 春号

表紙の顔 長尾 愛里さん

今回春号の表紙を飾ってくれたのは、長尾愛里(あいり)さん 28歳。

長崎で生まれ育ち、大学卒業後も地元で保育士をしていました。ダンスと出会ったのは5歳の時。それ以降ずっと彼女の側にはいつもダンスがあったと言います。ダンスを通じ現在のご主人と出会い、一昨年の10月に結婚。その後五島に移住し、現在はご主人が立ち上げたダンススクール「Raum Jack(ラウムジャック)」(zeroから名称変更)でガールズヒップホップを教えています。趣味は「ダンスと旅行」と言うほどのダンス好き。

小柄でキュートな愛里さんにお話をお聞きしました。

  • ダンスが背中を押してくれた

「母や祖母が日本舞踊や民踊、バレエをやっていたので、音楽や踊りというものは小さい頃から身近にありました。5歳の時、姉に付いて一緒にジャズダンスを始めたんです。」ここから愛里さんのダンス人生がスタートします。10年間ジャズダンスを習った後、高校から本格的にヒップホップやR&Bに転向。

「全てのダンスの基本と呼ばれるジャズダンスを小さい頃からやっていたので、すんなりと入っていけました。」その頃エグザイルなどヒップホップダンスを踊るアーティストの人気が出始めていましたが、『ヒップホップダンス=チャラチャラしている』というイメージから、『やること』に対してはあまり寛容でなく、自由にできる環境ではなかったと言います。「まだダンス部なんてなかったですし、同好会に入り、車の窓ガラスを鏡代わりに練習していました。高校が進学校だったため勉強も大変で、模試と発表会が同日だった時は流石に先生からダンスをやめろと言われたこともありました。」ダンスへの理解がまだまだ低く、肩身が狭かった高校時代。それでも決してやめる選択をしなかった愛里さん。学校以外でも、2ヶ所のダンススクールに通い、ひたすらダンスへの情熱を燃やしていきました。その一方で、同級生たちからは一目置かれ、学校の体育祭などではダンスの振り付けを任されたりすることも。

「実は人見知りで初対面だと緊張してしまう性格なんですが、ダンスを続けていたことで、人前に立ったり、人をまとめる役目を担う機会も多く、そういう事も自然とできるようになっていました。」

  • ダンスを教えるということ

「保育士をしていた頃、振り付けを考え子供達と一緒に踊っていましたがダンスを教えるのも好きでした。」そう話す愛里さん。

結婚が決まり、五島への移住するまでの半年間は、指導者側の視点でダンスを習ったといいます。「5クラスのレッスンを受けアイソレーション(基本的な動きの練習)の指導法や、実力レベルに合わせた振りの構成の仕方などを学びました。」現在、毎週日曜日にダンススクールで子供達に教えていますが、隔週土曜日には公民館講座で大人の方にも教えています。

「公民館講座は50代〜60代の方もいるんですが、世間話をしたりゆったりとした雰囲気の中、楽しく練習しています。3月の発表会に向け、皆さん毎回まじめに復習してきてくれるので嬉しいです。」「ダンススクールの子供達も、年間を通しイベントで踊ったり、年に1度は長崎で行われる大きな発表会にも出ているので、常に目標を持って練習に励んでくれています。」

基本ご主人は男の子のクラス、愛里さんは女の子のクラスを担当。女らしい動きを取り入れたガールズヒップホップを教えていますが、愛里さんの踊る姿は力強さの中に妖艶な雰囲気が漂い、ロングヘアの俊敏な動きがそれを一層引き立たせます。

指導者が憧れの存在であるからこそ、生徒達のモチベーションに繋がるのかも知れません。

  • 今、思うこと

「私の頃とは違い、今はダンスが学校でも必須科目になりダンスへの見方や環境が変わってきています。でも、学校の授業でその楽しさに気付いても、それ以外の場所で続けられる環境がなければせっかく芽生えた感情は流されてしまい才能も伸ばせません。スポーツは苦手でもダンスは好きという子もたくさんいます。

卒業して島外に出ればいくらでもダンスができる環境は整っていますが、『今』感じた『楽しい』を見過ごさなくていい環境がもっと身近にあったら・・その手助けができたらいいなと思っています。」「今教えている子供達の殆どは高校を卒業したら島外に出てしまうと思いますが、大人になってもダンスを続けてくれたら嬉しいですね。そしていつか五島に戻ってきて、教える立場になってくれたらもっと嬉しいです。」と笑顔で話します。

  • 親切な人たちと綺麗すぎる海が大好き

五島の魅力はなんですか?との問いに真っ先に答えてくれたのは『人柄』

「五島の方は社交的で、親切で、いつも気さくに話掛けてくれます。

ダンススクールの保護者の方々も本当に協力的で、いつも何かと助けられています。」「また音楽好きな方が多いのにも驚きました。」音楽関係のイベントにご主人と共に参加することも多く、音楽やダンスを通じコミュニティが広がっているとのこと。

「異業種間の繋がりがあり、みんなで一体となって五島を盛り上げようという意識の高さも感じますね。」昨年、ダンス界で著名な菅原小春さんが来島した際も、アシスタントとしてイベントに携わったという愛里さん。

「本当に夢のような時間でした。こんな貴重な経験ができたのも五島に移住したからですし、色んな方が連帯感を持って協力し合い、楽しんでいる姿に感動しました。」音楽は人と人とを心で繋ぎ、元気にする力があることをつくづく感じると言います。「そして何と言っても海が綺麗!

長崎は五島と近いですが、やはり五島の海は長崎と全然違いますね。特に高浜の魚藍観音像からの眺めは最高で、一番好きです。」

「まさか五島に住むことになるなんて思ってなかったんですが、亡くなった祖母が五島生まれだったことを、主人と知り合った後に知ったんです。きっと五島に縁があったんですね・・」

ご主人と共に五島のダンス好きな子供達の希望の光となった彼女。お話を聞いて、五島の宝だなぁとしみじみ感じました。

 

fullyGOTO2020春号掲載

【取材・執筆・掲載】fully編集部