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五島の地域おこし通信【小値賀編】

自己紹介

 初めまして。2年前の8月に納島協力隊に就任した山口です。大阪の富田林市出身で、山に囲まれて育ちました。昔から自然や人とのつながりに興味があり、都市とは違う暮らしの在り方を求めて、思い切ってこの離島での生活を始めました。納島では民泊「NOUSHIMAHOUSE」の運営や、特産品の落花生作りと販売、島の魅力を発信するSNSの更新などを担当しています。外から来た自分だからこそできる橋渡しや発信を通じて、納島の魅力や課題に向き合っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 

活動内容

 現在、私は納島でいくつかの地域おこしプロジェク トに取り組んでいます。中心となるのは、民泊施設「NOUSHIMAHOUSE」の運営です。島内で唯一の宿泊場所として、旅の受け皿と交流拠点を作っています。少しずつリピーターも増えてきた一方で、単なる観光地としてではなく、島の高齢化・過疎化をフォローできるような“関係人口” を増やす方向での運営を模索しています。他には「幻の落花生」と呼ばれている、納島の特産品である落花生を伝えるための納島本を制作し、納島の魅力を伝えています。

エピソード

 自販機も商店もない環境なので不便なのかな、と来島前は漠然と思っていましたが、実際来てみると野菜や魚はたくさん頂けるし、オンラインでのお買い物も普通に届くし、ほとんど困らないどころか、必要ないものに今まで自分がお金をかけていたことに向き合うことができました。島の人は基本的にあるもので工夫しながら生活するのが当たり前で、「足るを知る」をこの島で暮らしてから学び、きちんと自分の暮らしに落とし込むことができて感謝しています。

未来への展望

 人口 17 名、平均年齢 75 歳は単に「納島が不便だから」だけが理由ではないと考えています。二次離島というさらに小さな離島であるため、その地域ならではの価値観が根強く残っているところがあります。小さいからこそ、変革が難しいという環境も人口減少の原因の1つではないかと思いました。納島継続のためにも、納島の文化は尊重しつつ、時代に合わせて様々な価値観やバックグラウンドを受け入れられるようなアップデートが必要ではないかと思います。私が地域おこし協力隊として活動することが、島外と島内を繋げ、多様な文化が混ざり合うきっかけにこれからもしていきたいです。

メッセージ

 納島では役目と呼ばれる地域清掃活動を定期的に行っており、島の美しい環境を守っています。有償ボランティアの制度もありますので、納島に遊びに来がてら、一緒に参加してもらえると嬉しいです。募集はインスタグラム(@noushimap) から定期的に呼びかけを行っています。

【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOTO2025秋号

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