それぞれの視点で楽しむ、五島列島の夏案内【小値賀町】

島の人が案内する、小値賀町の夏

~思わず「ただいま」と言いたくなる島~

~お話を伺った方~

末永 貴幸(すえなが たかゆき)さん【おぢかアイランドツーリズム協会 自然体験部長】小値賀町出身。48歳。福岡で電気工事の仕事を経験した後、小値賀へUターン。建設業に約14年携わったのち、おぢかアイランドツーリズム協会へ。現在は自然体験部長として、カヌー体験や野崎島ガイドなどを担当している。

生まれ育った島で、自然を案内する仕事

小値賀で生まれ育った末永貴幸さん。福岡で働いた後、ふるさとへ戻り、建設業を経て、おぢかアイランドツーリズム協会で働くようになりました。もともと海が身近な暮らしの中で育ち、父親は漁師。大人になって島へ戻ってからは消防団にも入り、島の人たちとはほとんど顔見知りだといいます。現在は自然体験部長として、カヌー体験や野崎島のガイドなどを通して、島の自然や歴史、暮らしの魅力を訪れる人に伝えています。

まず見てほしい、生まれ変わった旧野首教会

この夏、末永さんが特に見てほしいと話すのが、野崎島の旧野首教会です。野崎島は、集落跡を含めて世界遺産の一部となっている島。旧野首教会は大規模な改修を終え、再び内部を見学できるようになりました。傷んだレンガの差し替えや、昔の写真をもとに再現された瓦など、時間をかけて整えられた姿を見ることができます。教会そのものだけでなく、周囲に広がる野崎島の景観も大きな魅力です。「生まれ変わった旧野首教会を、ぜひ見に来てほしいです」野崎島へ渡る町営船は定員があり、夏は満席になる日も多いため、事前の確認がおすすめです。また、風が強い日や風向きによっては運航が難しくなる場合もあるため、予定には余裕を持っておくと安心です。

夏になると、島全体がにぎやかになる

末永さんが感じる小値賀の夏らしさは、海水浴場がにぎわうこと。「地元の人も観光の人も、帰省してきた人も海に集まります。夏は一時的に島の人口が増えて、島全体がにぎやかになるんです」小値賀の夏の体験の中心になるのは、やはり海。特に柿の浜海水浴場は、観光客にも帰省客にも親しまれている場所です。末永さん自身もカヌーのインストラクターとして、夏の海の楽しみ方を案内しています。

カヌーで海へ。体力があれば納島まで

小値賀の夏に体験してほしいもののひとつが、カヌーです。柿の浜海水浴場を拠点に、海の上から島の景色を楽しむことができます。天気がよく、参加者の体力があれば、柿の浜から納島まで向かうこともあるそうです。納島の港にある大きなアコウの木の下でくつろぐ時間も、特別な思い出になりそうです。

海、歴史、食、そして島の夜

小値賀の夏を楽しむなら、朝から野崎島へ渡り、ガイドツアーに参加してから海で泳ぐ過ごし方もおすすめです。日帰りでも宿泊でも、野崎島の自然と歴史をゆっくり感じることができます。本島で過ごすなら、レンタサイクルで島を巡るのも楽しいです。午前中に島の東側を回り、柿の浜海水浴場で泳ぎ、お昼は商店街で食事。その後、西側を巡ってポットホールを見に行くなど、小値賀の自然を一日かけて楽しめます。夜は商店街で食事をしたり、島の若い人たちが集まる笛吹横町へ立ち寄ったりするのも、小値賀らしい過ごし方です。

CHECK

末永さんおすすめの小値賀スポット

商店街周辺の路地裏港から歩いて行ける散策スポット。昔ながらの島の雰囲気や、懐かしさを感じられる町並みが残っています。長崎鼻牛が放牧されている写真映えスポット。雨の後は足元が滑りやすいため注意が必要です。黒島園地の展望所末永さんが子どもの頃からよく登っていた、思い出のある場所。小値賀の景色を眺めるのにおすすめです。

POINT

夏の小値賀を楽しむポイント

日曜日は休みのお店が多いため、食事や買い物は事前に確認しておくと安心です。お盆近くは船便が混み合い、予約が取りにくくなることもあります。野崎島へ行く場合は、飲み物や食べ物を小値賀本島で買ってから渡るのがおすすめです。

【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOTO2026夏号

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