
自己紹介
令和7年4月に宇久島の地域おこし協力隊として着任しました、田中 信吾です。まちづくり分野を担当し、宇久島離島活性化協議会の運営などに携わっています。長崎県諫早市生まれで、小・中・高校時代を県内で過ごしました。現在は慶應義塾大学4年生で、休学しながら宇久島に滞在しています。大学の研究を通し、様々な離島を巡る中で、「数十年後には、この地域はなくなっているかもしれない」と感じる場面に何度も出会いました。そうした思いから、まずは自分の地元・長崎で、地域のために動いてみたいと考え、地域おこし協力隊を志しました。

活動內容
地域おこし協力隊として、主にまちづくり分野を中心に活動しています。具体的には、「宇久島離島活性化」の運営を行い、宇久島の二大祭りである「宇久島納涼花火大会」や「ふれあい産業まつり」、また「宇久島ボランツーリズム」など、様々な行事やイベントの企画・運営に携わってきました。昨年の夏には、「スゲ浜」にて、流しそうめんやスイカ割り、水鉄砲大会などを実施しました。若い世代が主体となって島に集い、 楽しむ声が響く時間をつくることを目指した取り組みです。イベントを進める中で、島内への協力依頼や準備の段取りなど、分からないことが多くありました。その都度、行政の方々のサポートや助言を頂きながら、一つひとつ経験を重ね、学びと成長を実感しながら活動を続けています。
エピソード
宇久島で活動するにあたり、「仲間になる・波風を立てる」学びを意識しながら取り組んでいます。まずは地域の一員として受け入れてもらうこと、そして時には「よそ者・若者・ばか者」として波風を立て、その中から学びを得ていくことを大切にしています。宇久島には、古志岐三礁など日本有数の釣りポイントがあります。釣り好きの私にとっては魅力的な場所で、島に入った当初は、釣った魚を住民の方に配りながら、顔、そして「釣りが好きな人」ということを覚えてもらいました。そうした何気ないやり取りの積み重ねが、少しずつ島に溶け込むきっかけになったと感じています。

未来への展望
様々な離島を巡る中で、消えていく集落や文化、人とのつながりを度々目にしてきました。自分が好きな釣りに行ける場所がなくなっていくことは、一人の釣り人としてとても寂しいことですし、そこで出会ってきた島の人たちに会えなくなるのは、さらに悲しい ことだと感じています。私にできることは決して大きなことではなく、限られています。それでも、歳を重ねても変わらず釣りに通える場所があり、そこに人の暮らしが続いている。そんな持続可能な地域であってほしいと願いながら、宇久島での活動に向き合っています。
【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOTO2026春号


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