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第29回 五島で輝いている人

Goto International House 代表 ニコラスさん

今回の輝いている人は、アメリカ・カリフォルニア出身のニコラスさん。彼が最近買取り、守ったのは大浜のアコウの木「アコラスTree」。そのエピソードと共にご紹介します。

世界を旅し、終の住処を五島に

 ピースボートで6度の世界一周を経験。4回目の旅で奥様と出逢います。そして帰国後、東京から奥様の実家のある五島まで自転車の旅へ。多くの旅先の中で、一番印象に残った場所が五島でした。第一子を授かったタイミングで2016年五島へお引越し。現在は奥さん、2人の娘さんと4人、海に近い大浜地区に住み、英会話教室や、SUP体験、サルサ教室を行っています。

Goto International House

自宅付近には、英会話教室:GotoInternationalHouse(Iハウス)を設け、3歳~89歳まで幅広い年齢の方が通っています。イベントが行えた時期は、ハロウィンイベントのように『楽しみながら英語に触れる機会』を作るなど、コミュニケーションを軸に学べるのがニコラスさんの教室の特徴。オンラインや、プライベートレッスン、グループレッスンなど、学び方もいろいろです。そしてこのIハウスと自宅の間には、大きなアコウの木があるのです。

大浜のアコウの木

 樹齢は定かではありませんが、200~300年程という話も。時には子供たちの遊び場となり、時には台風の風から近隣の家々を守る防風樹となり、近隣の人々の身近な存在でした。そして、ニコラスさんにとっても、毎日のように通っていたアコウの木のトンネル道は大好きな場所。ある日、いつものようにアコウの木の側を通ると、工事の音が。アコウの木が、切られ始めていました。アコウの木は横に広く伸び、落葉も多く、管理が非常に大変な樹木。そのため島外に住む持主の方も、どうすることも出来ない事からの判断でした。しかしニコラスさんは、この木がない未来をどうしても想像できませんでした。「今、何もせずに、このアコウの木がこの場所から無くなってしまったら・・・きっと自分は後悔する。」すぐさま、同じくアコウの木を残したい隣家の方に繋いでもらい、関係する人々に連絡し、アコウの木を残す道を探しました。「もう残念ながら手遅れです」各所からの言葉に後がなくなり、最後の交渉先である伐採請負業者社長へ連絡。ここでやっと「この木は残すべきだね」と、ニコラスさんの想いに共感し、木を残す方向に舵変更をとってくれました。そしてついに今年の4月、土地と空き家、そしてアコウの木を買い取りました。近くに新居も建築中の矢先、思いもよらぬ大きな買い物となりましたが、ニコラスさんのおかげでアコウの木は守られることとなりました。

アコラスTree

日本では国の天然記念物に指定されている巨樹、古木も多いアコウの木。「文化財として申請できたら嬉しいですが、しばらくは個人所有の木にする予定です。昔からの、人々とこの木との親しみ方や、自分がこの木と共に出来ることを考えると、自由であることが大事だと思います。」子供たちが木登りを楽しんだり、クリスマスイルミネーションを行ったり、もっと沢山の人に親しまれる木となるよう、ニコラスさんちのアコウの木「アコラスTree」としての第二章が始まります。

買い取った古民家も活用

 木を守るにあたり、土地と建物も買い取る必要があったため、現在絶賛改修中。古い家の為、一苦労です。しかし、立地はアコラスTreeと海を望める最高の場所。改修後は、大人や子供だれもが、五島での短期国内英語留学や自然体験ができるような空間にする予定です。

 一目見ると、その大きさと生命力にパワーを感じるアコラスTree。晴れた日は海辺がキラキラときらめく大浜方面へドライブの際は、是非立ち寄ってみてください。アコラス、ニコラスともに手伝ってくれる方も大募集です!

ニコラスさん
連絡先 
070-3517-8932
メール nicholas@nichosensei.com

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ako house

【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOTO2021冬号

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