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五島ではたらく若者応援 fullyGOTO2023秋号 表紙の顔

fullyGOTO2023秋号 表紙の顔 書道家 莉艶(りえん)さん

今回秋号の表紙を飾ってくれたのは、書道家「莉艶(りえん)」さん。
小学1年生から始めた書道を生業とし、フリーの書道家として歩き出したばかりの24歳。ドラマ「ばらかもん」の追い風もあり、今注目度の高い「書道」の道を歩む若き書道家に、インタビューさせていただきました。

公務員からフリーの道へ

莉艶さんは五島市岐宿町出身。小中高と五島市内の学校に通い、高校卒業後は五島市役所に就職します。「やりたいことや、なりたい職業が特にあったわけでもないので、進学は考えませんでした。また、社会人の姉も一緒に実家暮らしでしたし、島外に出るという選択肢はなかったですね。就職してから、書道の仕事を依頼されることが何度かあったんですが、しっかりと向き合う時間が取れないことから、仕方なくお断りしていました。でも好きなことや得意なことを仕事にできるなんて、こんなに幸せなことはないと考えるようになり、また自分の可能性を試したい思いも強くなり、今がタイミングなのかもしれないと、転職を決意しました。」そして今年3月、5年間勤めた五島市役所を退職。フリーの書道家として歩み始めました。

師匠は永遠の目標

 莉艶さんと書道との出会いは小学校1年生の時。「福江にある的野書道教室が岐宿にも教室を開いていて、小学校に入ると同時に通い始めました。中学校では、部活がバスケだったので、体力的にも時間的にも両立が厳しく3年間ほぼ休止状態でした。」しかし高校に入学し再開。「高1の時の文化祭で、先輩に書道パフォーマンスを一緒にやらないかと誘われたんです。それをきっかけに、また的野先生の下に通うようになりました。フリーになった今も週1で通い、先生にご指導いただいています。やはり自宅で書くのとは違い集中できるし、良い字が書ける気がします。的野先生は、超えることのできない永遠の目標ですね。莉艶と言う名前も、命名していただいたんですが、とても気に入っています。」

お客様の想いに寄り添う

 「仕事の依頼は、名刺や命名書が比較的多いですが、Tシャツデザインなども最近は増えてきました。表札やロゴなども承っています。tiktok(ティックトック)や、インスタグラムを利用して、日々情報発信をしているので、そこから依頼につながる形が多いですね。依頼をいただいたら、まずお客様の想いをしっかりとお伺いし、その想いにできるだけ寄り添えるように、またお互いが納得いく形で納品できるよう、毎回かなりの枚数を書いています。何度もやり取りをし、修正を何回も重ねることもありますが、決して妥協はしたくないと思っています。」

これからも流れに身を任せて

 「気がのらない時は書かない!楽しく書く!をモットーにしているので、そのおかげか、これまで書道がイヤになったことや、辞めようと思ったことは一度もありません。」大好きな「書道」を生業にした今、その楽しさを広く発信しようと、YouTubeの配信も始める予定。自分が書いている様子を動画撮影するため、一眼レフカメラも勉強中です。「今できること、やりたいことに素直に向き合いながら、『書く』事を一生好きでいたいし、その楽しさを周りにも伝えたい。そしていつかおばあちゃんになったら小さな習字教室を開けたらなぁとか、ぼんやり考えたりしています。これまでも流れに身を任せていたらここまで来たって感じなので、これからも成るように成るんじゃないかなぁと思っています。」どんな質問にも終始笑顔で答えてくれるとてもキュートな莉艶さん。そんな彼女が生み出す、見た目からは想像できないダイナミックな書は、彼女のSNS(tiktok、インスタグラム)でも見られますので、ぜひチェックしてみて下さい。これからも名前のごとく艶やかな「書」を、楽しく書き続けて欲しいですね!応援しています!

 


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【取材・執筆・掲載】fully編集部
【掲載先】fullyGOT2023秋号

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